いちはし内科医院-トップページ

食育だけの問題か?→岩村暢子著「家族の勝手でしょ!」


先日、図書館で借りた本です。
まるで、ここ数年の私の作る食卓のような、私の意識そのもののような、恐ろしい食事内容ばかりでした。
かつては、パンやお菓子を焼き、味噌を作り、漬物を漬け、玄米ご飯を炊いたりしていた私ですが、忙しい、疲れた…と、最近ではかなり滅茶苦茶な食卓になっていました。
理想の食卓は家族揃って、規則正しく、彩りや栄養を考えて、産地や農薬、添加物もチェックして、季節の料理や、行事の晴れの料理を楽しんで、器や演出も考えて…。はあ〜…。程遠い…。
現実は、家族はバラバラ、日曜日は朝飯と昼飯が一緒になり、夜は仕事で疲れ、ラーメンや簡単料理を9時近くに食べたり、晴れの日は回転寿司かファミレスか居酒屋で食べてしまう…。
しかし、この本の中の、母親が30代くらいの、ごく普通の子育て真っ最中の方たちの家庭の多くが、我が家以上にひどい食卓で、今の子どもたちが心配になった。
うちの娘が幼いころには、携帯電話もインターネットもそれほど普及していなかった。
習い事や塾が今ほど盛んではなかった。
子どもが幼い時から外でフルタイムで働いているお母さんは少なかった。
離婚家庭も少なかった。

食卓を見れば、いかに現代の日本が危ういところまで来ているかわかる気がした。
なんと言っても、みんな疲れている…。

何に幸せを感じるか?
何が大切なのか?
何をしたいのか?

情報の嵐に巻き込まれず、自分の頭でしっかりと考えて、ゆっくり生きていきたい。

さて、この本の中のたくさんの悲惨な写真を見て、本文を読んで、少しだけ我が家の食卓は改善されました。








Powered by
フツーの人の言葉が楽しい♪ ナガブロ